「名護街宣大作戦」のお知らせ

　私たちは毎週土曜日、海上行動隊、海人のマイクアピールや
　ビラまき、写真の展示などを行います。皆さんもぜひご一緒に
　参加してください！！

　施設局の深夜の作業に反発し、反対派住民らが海上の足場で二十四時間態勢の警戒を始めて三日目に入った。二十八日は反対派約四十人が足場に座り込み、阻止行動を展開している。反対派は同日、県や施設局に対し、深夜作業への抗議と「作業は日の出一時間後、日の入り一時間前に実施」とする同調査作業計画の順守を求める。

2005年 04月28日(木曜日 夕)

ボーリング調査 日中に限らず 山中防衛施設庁長官 協議見直しに言及
市民団体抗議 作業の中止を詰め寄る

海上基地建設に絡むボーリング調査の作業で緊張のつづく名護市辺野古ですが、国は作業について「時間を決めて行うわけではない」としてこれまでの取り決めを見直すことを明らかにしました。辺野古の海上に設置された足場ではきょうも、反対派住民が24時間体制の座り込みをつづけ国の作業を警戒、国、反対派双方の緊張は３日目を迎えています。

国は現場海域での作業について昨日、次のように語りました。
山中防衛施設庁長官「24時間かどうかはその時々の作業内容によっても違うがあえて24時間、あるいは日中だけという手を決めてやっているということではございません、必要な作業は必要なときに行うと」

山中防衛施設庁長官はこう述べ、ジュゴンなど、現場の環境に配慮して早朝や深夜は作業を行わないとしていたこれまでの取り決めを見直す考えを明らかにしました。

ところで、国側がボーリング調査の夜間の作業を行ったことに対し、反対派の市民団体は那覇防衛施設局に抗議し、作業の即時中止を訴えました。抗議した基地の県内移設に反対する県民会議のメンバーは国側が「環境配慮事項」で示した作業時間を守らず、夜間に作業を行っていることに、強く抗議し、改めて施設局の見解を求めました。

対応した増田建設企画課長は「阻止行動で昼間に作業できないため、夜間にさぜるを得ない」と答え、「ボーリング作業は前後の作業を含んではいない」と夜間の作業は環境配慮事項に逸脱しないという認識を示しました。これに対し反対派は「根拠を示せと」激しく詰め寄る場面もあり、抗議は予定をはるかに超え平行線をたどりました。

謝花記者に聞きます。作業時間については、防衛施設局の作業計画に書かれていて県が同意したものですよね。これが長官が見直すのはおかしな話ではないですか？

長官の発言は無責任な発言ですね。山中長官は、必要な作業は必要なときに行うと明言しましたけれども、これに対して県の担当者も、時間外のボーリング調査は認められないと断言し、山中長官がどういったか知らないが、あくまでも辺野古海域での作業は施設局と県との約束だと切り捨てていました。

そうですか。しかし県は辺野古の混乱について事業主体は国だからと傍観者的な立場をとってきましたけれども、夜の海上座り込みというのは異常事態ですよね。

これまで県は、静観という言葉を使って、陸上で混乱があっても、海上でけが人が出ても、危険なことが無いように十分配慮してくださいと申し入れるだけなんですよね。

しかしいま、施設局が夜中も作業を行っていて、作業時間が問題になっています。施設局が県に提出した作業計画書の中で、作業は日の出の1時間後から日没1時間前までと明記しているにもかかわらず夜間も作業を行っています。

これについて施設局は、その時間帯はあくまでも掘削作業のことで、それ以外は含まないと説明していますが、これについてはきのうもお伝えしましたけれども、施設局が県に作業計画と一緒に提出した専門家の助言には、作業船の出港と入港も含めてその時間帯に設定することで問題は無いと明記されています。

施設局は、この助言内容はやるかやらないかはわからないですよという意味で提出したはずは無いわけで、県もそれを確認して同意したはずですからね。

夜中も作業を行おうという施設局の姿勢によって、ジュゴンに対しても、反対派住民にも、施設局側が雇っている漁民にも危険は増していて、県はより積極的に関与する段階にきています。

今夜も作業線が引き上げない限り住民らは海上で夜を過ごすということですが、事態収拾に向けての行政の調整力が問われています。

2005年 04月27日(水曜日 昼)

辺野古ボーリング調査 海上で徹夜のにらみ合い

名護市辺野古沖の海上基地建設に向けたボーリング調査できのう国側が、早朝から深夜まで作業を続けたことを受けて、反対派住民らは24時間体制で監視行動を行っています。
去年4月からの座り込み反対運動始まって以来のことです。昨夜やぐらの上に反対派住民30人が泊まりこんで国側の作業船とにらみ合いが続きました。

昨夜暗くになっても国側の作業船がやぐらの周りから引き上げなかったため夜間に作業を進める可能性もあるとして反対派の住民およそ30人が海上のやぐらに上り徹夜で監視に当たりました。

国側は、いまのところ海底の掘削作業には着手していませんが、きのうまでに３つのやぐらの上に機械を載せたり、網を張るなどの作業を進めているため反対派住民らはやぐらを離れることはできないと長期戦の構えで座り込みを続けています。

2005年 04月27日(水曜日 夕)

名護市辺野古沖調査 国・反対派 徹夜のにらみ合い

海上基地建設でゆれる名護市辺野古で、昨夜、国側が夜どうし作業船を出したことで昨夜、基地建設に反対する男女30人が海のやぐらで徹夜で座り込みをする異常事態になりました。

そもそも防衛施設局は県に出した「作業計画」のなかで、ジュゴンへの配慮の観点から「作業時間を日の出1時間あとから日没1時間前までの間で設定」と書いています。以前これが守られなかったときに、施設局は「これはボーリング作業の作業時間のことで準備作業はこれに当たらない」と説明しました。しかし、これをごらんください。同じ作業計画の中で「出航、帰港を含む作業時間を日の出から日没までと設定す」れば問題ないと、船の航行時間を含めて配慮すると自ら書いています。

昨日は朝も夜も、これが守られなかったことから反対派住民も一歩も引かず、海上の攻防は夜までもつれ込みました。国側は昨夜から４つの足場に配置した作業船を引き上げることなく、夜明けを迎えました。

「去年4月からの座り込み反対運動始まって依頼のことです。昨夜やぐらの上に反対派住民30人が泊まりこんで国側の作業船とにらみ合いが続きました。」

夜間に作業を進める可能性もあるとみて明かりもない、やぐらの上で１夜を明かした人々は、理不尽な作業の進め方に怒りをあらわにしました。国側は、いまのところ海底の掘削作業には着手していませんが、きのうまでに３つのやぐらの上に機械を載せたり、網を張るなど徐々に作業を進めていて反対派住民らは今夜も目が話せないと１００人体制で交代で座り込みを続けています。

国は自ら定めた環境配慮事項を守らず夜間作業に乗り出し、その結果、女性も年配者も、夜どおし海の上で過ごすという異常事態を招いています。

　施設局側は、警戒船四隻を単管足場周囲に止め、警戒にあたっている。

　反対派市民団体は、施設局側が同日未明に反対派の進入を防ぐネットの設置や掘削関連機材の搬入など作業を行ったことに反発。

　同日午後十時現在、座り込みテントでは、約十人が寝袋や毛布などに身を包み待機。二十六日午後十一時四十分ごろ、二十五人が船に乗り込み単管足場に向け出港した。

　沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団の東恩納琢磨団長は「ジュゴンが餌を食べる夜間に船を係留させること自体がジュゴンにストレスを与える。施設局の作業は全部デタラメだ」と憤った。

　施設局は未明の作業に関し、「作業とは掘削作業と認識しており、それ以外の作業時間は含まれていない」と話している。

原告団２０人が施設局に抗議

　施設局側の警戒船が夜間も辺野古沖を巡回していることをめぐり、辺野古海上基地ボーリング調査差し止め請求訴訟の原告団ら約二十人が二十六日午後、那覇防衛施設局に抗議した。作業計画の規定に違反するとして、五時間半にわたって施設局側と談判を続けた。

　抗議の中で原告団らは「夜間監視の目的は何か」などと追及した。

　これに対し、施設局側は「やぐら（単管足場）の状況を監視している。明日の朝までやぐらを見る」との考えを表明した。

夜間の監視作業について施設局に抗議する原告団ら＝２６日午後、那覇防衛施設局

　反対派は二十六日未明に那覇防衛施設局が三つの足場で侵入防止ネットを設置するなどの作業を行ったことに反発。二十六日午後十一時四十分ごろから四つの足場に二十五人が座り込むなどして、夜間の作業の阻止に当たった。

　施設局側も、漁船を巡回させ、やぐら周辺で監視体制を強めた。

　二十七日の作業は反対派が十四隻五十七人で足場に陣取り、阻止行動を展開。掘削には至っていない。

民間警備会社と施設局が契約か／「回答控えたい」

　二十六日夕から現場では民間の警備会社とみられる船舶数隻が確認された。那覇防衛施設局が海上警備のために契約したとみられるが、同局は「回答を差し控えたい」としている。

海上の単管足場で一夜明かした反対派メンバーら＝２７日午前９時半ごろ、名護市・辺野古沖